昨年10月から報告が義務化され今年10月からは有資格者での実施となりました。
実際の現場で感じる実施状況
石綿含有建材事前調査が始まり昨年からは報告の義務化も始まっています。普段建築会社の下請けとしてリフォーム現場での解体工事を主に行っていますが、実施率の低さを感じます。
以前から取引させていただく建築会社さんは導入前から案内し情報を共有して来た為当たり前に実施いただいていますが、新規で見積もり依頼や営業に伺った先では事前調査が必要で石綿の分析は1検体いくら必要ですなどご説明した際に良く言われることがあります。
石綿含有建材事前調査をしない言い訳
・他の解体業者にそんなこと必要なんて言われない、ぼったくりじゃないか
・他の同業者もやってるなんて聞かない
・そんな費用が増えたら受注出来ないから
このような事を言われることが多いです。事前調査が義務化されていることを知らない、知っているが費用負担が増える分を施主さんに説明やお願いが出来ない、個人大工さんや小規模の工務店さんなどの新規で説明する際に返ってくる答えです。
必要な情報量と責任の所在
事前調査や産業廃棄物の処理に係る法令は元請業者さんより解体業者の方が情報や知識が豊富な場合が多いです、その反面責任は元請業者さんが負うものがほとんどです。
弊社では安心安全な工事の提供が信条ですから、事前調査に限らず誤解しがちな産廃の処理に係る必要な措置を説明させていただきこちらでサポート出来るものはさせていただくことで遵守するよう努めています。
新規の場合は理解していただくことが難しいと思う事が多いです、これまでの付き合いある業者さんには何も言われていないし本当に必要?実際現状何もしてなくて工事出来てるのにそんな費用掛けて出来ないよ。
こういう答えが返ってくると、「そうですね、わかりました」と帰るしかありません…
どうしたらいいのでしょうかね
現状の取引先さんは問題ないのですが、今後新規営業を行っていくにしてももう少し浸透していかないとダメな気がします…
必要性がしっかり浸透し、施主さんへ費用負担も含めて納得していただけるようになっていかないと難しいのかなと感じています。
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