解体工事 後悔しない発注先選びと見積りの比較検討

ご訪問ありがとうございます。

ここでは解体工事をお考えになる上で必要な検討材料をメリット・デメリットを説明しながらお伝えしていきたいと思います。

1.工事の発注先編

・ハウスメーカーなど住宅施工会社
住宅の建替えに伴う解体工事の場合多くの方が発注しています。当然その多くの方は建築工事に意識が集中し、解体工事は費用程度であまり気にされていないのではないでしょうか。

・解体業者
解体工事を直接解体業者へ発注します。こちらは建物の解体のみが目的の方が多いかと思います。

・ご自身で解体する
中々敷居が高いです。知識技術と時間がある方でしたら良いと思いますが、ほとんどの方は難しいですよね。

分離発注という考え方

分離発注をご存知でしょうか?建替え工事の場合では建築工事は住宅施工会社へ、解体工事は解体業者へ別々に発注するということです。現状多くの方が住宅施工会社に一括で発注している事が多いです。
では解体業者に直接発注する場合のメリットデメリットをご説明します。

メリット

・費用の軽減
下の図をご覧ください。

一括で住宅施工会社に発注する場合(表グラフ左)直接解体業者に発注する場合(表グラフ右)です。
一括で発注する場合の解体工事は、施主様→住宅施工会社→下請の解体業者となり、費用請求は解体業者→住宅施工会社(上乗せ)→施主様となります。
一方、直接解体業者に発注する場合の工事は施主様→解体業者、費用請求も解体業者→施主様となります。
住宅施工会社の上乗せ分の費用を抑えることができ、その分を建築工事費に使う方が施主様の満足にも繋がるかと思います。一般的には20%~とも言われてますから大きいですよね。

・円滑な工事
直接発注するということは、直接解体業者と打ち合わせします。施主様の希望を直接伝えられるので話の行き違いやトラブルの発生を減らせるようになります。
お見積りの検討をするにも項目内容やわからないことを直接お聞きになることができます。
解体業者と直接打ち合わせなど顔を合わせるのでどんな業者なのか対応などからご自身で判断できることも大きなメリットです。

デメリット

・手間の増加
一番のデメリットとしては、分離発注すると住宅施工会社へ建築工事の発注と解体業者へ解体工事の発注をしければいけません。どちらの工事業者にもお知り合いがいるなど発注先に当てがあれば問題ありません。しかし多くの方は理想に近い建物を施工してもらえそうな住宅施工会社を探して選ぶことから大変な思いをしていると思います。
しかも選び決めた後の方が大変です、基本的なプランから始まり住設機器の選択や内装の仕上に至るまで打ち合わせが続きます。その中で別に解体業者を探して、しかも安心できる優良業者を見つけるのは手間の掛かる大変な作業になります。

・住宅施工会社の態度
通常建替え工事を住宅施工会社に相談した場合、建築工事の見積りの中に解体工事という項目で入ってきていると思います。
分離発注する場合は、住宅施工会社へ解体工事の見積りを別で取ってもいいですか?とお尋ねしていただかなければいけません。その場合の対応で快く了承してもらえれば問題は無いです、しかし対応が渋るような場合は上で説明した上乗せ分が大きい施工会社なのかもしれませんし注意が必要だと思います。
住宅施工会社の方から見た場合、請け負う工事が多ければその分受注高も増えますから一括での受注を押してくることを理解しておきましょう。

解決策

分離発注することでのメリットを生かし、デメリットを減らす解決策をご提案していきます。
・手間の増加を抑える
先ほどのデメリットで出てきた手間の増加です。建築工事の施工会社選びと打ち合わせで大変な中、別に解体業者を探すのは中々しんどいです。
そこで検討していただきたいのが当サイトです。解体業者であり、また物件の状態によっては得意な解体業者をご紹介することも出来ます。ご紹介する場合も、これまで一緒に仕事をしてきて信頼のおける優良業者のみを厳選していますし、打合せの同行や金額の交渉などしっかりとしたサポートもさせて頂いてます。中々施主様自ら優良業者を見つけるのは大変なことですから便利に活用していただければと思います。※当サイトの説明はこちら

・住宅施工会社の態度
まず、最初に建築工事の相談を住宅施工会社へする際に解体工事は別に発注する旨を伝えておくことです。伝えてあれば施工会社の方も最初から抜いた見積りを作成しますし、受注金額の減少云々も無くなります。ですから建替えをお考えの際には、まず分離発注を検討した上で施工会社へ建築工事のご相談されることをお勧め致します。

特に解体工事のみをお考えの時は、特に直接解体業者へ発注する方が費用の削減と工事のトラブル回避にも安心だと思います。
是非1度分離発注をご検討してみてください、わからないことなどありましたらお気軽にご相談も賜ります。


2.お見積り編

解体工事の見積りを解説していきます。

見積りの項目

1.仮設養生足場工事
隣家との境界を越えて廃材の飛散を防止するための工事。この項目で気を付けたいポイントは平米数と建物に対してどの範囲を予定しているかです。例えば3方や左側後側などの表記は建物に対して3方向囲います、左側と後側2方向囲いますとなります。業者側が費用を抑えるようにできるだけ範囲を少なく考えていたり、逆に必要以上に広い範囲を考えていたりします。周囲の状況で大きく変わりますから施主様の希望をしっかり伝えて安心できる範囲をしてもらいましょう、隣家とのトラブルの原因にもなりかねませんので注意が必要です。

2.建物本体の解体工事
木造2階建家屋解体工事など表記にあるものです。○○坪、単価○○と表記されてることが多いですが、比較の際に注意が必要なのは産業廃棄物の運搬費と処分費が含まれているのかいないのかです。

上の図ではグラフの青色が建物本体の工事費、茶色が収集運搬費、緑色が処分費で、左側が解体工事費に含まれていて右側が含まれてなく別々の項目で表記されています。少し極端なグラフですが、建物本体解体工事の単価だけを見ると高いですが収集運搬処分まで含めトータルでは安くなる場合もありますから坪単価だけを比較せず運搬処分費も確認してください。

3.重機回送費
解体工事に使用する重機を運搬する費用です。一般的に1式または1往復で表記されており、大きな工事で複数の重機が必要な場合や距離が遠くなればその分高くなります。

4.付随工事
CB塀解体、土間解体、庭木庭石撤去、残土の鋤取り、盛土など必要な工事がある場合に出てきます。それぞれCB塀と土間は平米で、庭木庭石は〇tD〇台分、鋤取り盛土は立米で表記されるのが一般的かと思います。比較の注意する点はここでも工事の費用と処分の費用が含まれているかです。あとは庭木庭石のように〇台分というのは業者によって0.5~1台分誤差があったりします。
鉄板敷き工事がある場合は重機の出入り、または土間を残すなど地面の養生が必要な時です。

5.建設リサイクル法届出及びマニフェスト費
施主様の代わりに業者が届出する費用と産業廃棄物の収集運搬と処分に必要な伝票費用です。

6.諸経費
一般的に近隣挨拶やトラブル対応費、事務費、予備費など業者によって差がありますが、8~10%くらいが多いようです。

お見積り金額を検討される場合の注意点

どなたにとっても費用は安いに越したことはありません。しかし単純な金額の比較だけで判断しないでください、解体工事には上記の通り必要な工事に適切な費用が必要です。極端に安い見積りだった場合は注意が必要です。
安く請負うということは工事に掛けられる経費も少なくなるということです。そのため無茶な工期の短縮をしようと雑な作業になりやすく、丁寧な仕事より早く終わらせることが優先されてしまいます。最悪な場合、産業廃棄物の処分費用が出なくなり不法投棄などの恐れも心配です。
地域によってそれぞれ解体工事費や産業廃棄物の処分費には誤差があり、それぞれに目安になる相場もあります。建物の条件など一概にはいえませんが、お住いの地域の相場内で良心的な費用の解体業者に発注することが後悔しない工事に繋がると思います。

ここまでご説明してきた通り分離発注することでメリットが多くあります、デメリットになる部分を補うことで施主様の解体工事のお手伝いになればと思います。

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