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ここでは解体工事をお考えになる上で必要な検討材料を説明しながらお伝えしていきたいと思います。
3.解体業者
解体工事のみを行う場合や前項分離発注で解体工事を分ける場合は、直接解体業者と契約し発注します。
解体工事ですから何よりも優良な解体業者にお願いすることが大切になってきます。
後悔しない解体業者選び
・解体業者の対応
観察していただきたい業者の対応ですが、まず最初に顔合わせする現地確認時です。現地確認では、建物、CB塀やお庭、隣家や道路幅など周辺状況、家財処分があれば家内に入って量と種類の確認などします。
下記の内容ひとつひとつを説明している業者は丁寧な対応を心がけているか、施主様の意見や質問を聞いてくれているかその対応をしっかりと確認しておいてください。
1.解体工事の手順
施主様がご存じないことを前提に親切な説明をしてくれているか、まず隣家養生のため足場工事をして、家財があれば処分し、内装材や瓦めくりなど手作業の工事をしますなどです。施主様がどんな順序で解体されていくのか想像できるような業者なら安心できますね。
2.付帯工事の確認
CB塀やお庭の解体などある場合です。建物前面のCB塀は解体したいけど隣家境界の方は残したい、または残した方がいい場合などあります。施主様にしっかりと確認してきているか、しっかりと提案してきているか、この確認と提案を徹底されている業者なら言った言わないなど行き違いや後で解体しておけば良かった残しておけば良かったなどのトラブルや後悔も心配ありません。
3.飛散養生と地面養生
仮設養生足場工事などと表記されている部分です。これは工事の間、廃材が跳ねたりホコリが隣家や周囲に飛散することを防ぐ工事です。ここで大事なことはどの範囲を養生したら良いのかの説明です、業者によって考え方にバラつきがありしっかり囲んで工事する業者、最低限度の範囲で工事をする業者とあります。どちらが良いというものではありませんが、しっかり周囲を囲んで工事を行えば飛散や近隣からのクレームの心配は減りますが費用は増えます、最低限度の範囲で工事を行えば費用は抑えられますが飛散やクレームの心配は増えます。大事なことは、施主様ご自身が近隣との関係など周辺環境を一番理解されていますから、大まかにでも希望を伝えた上で解体業者の意見をお聞きして範囲を決められるのがよろしいかと思います。
地面養生は、土間コンクリートの損傷防止や側溝が壊れる危険などと地盤が悪く運搬車両が入れないなどの場合があります。養生には鉄板を敷き、見積り項目には敷き鉄板工事などと記載されているものです。解体業者に必要な予定範囲と理由をお聞きされるとご納得できると思います。
4.隣家と道路幅
ここは大事な部分です。隣家との距離や道路幅は工事の方法に関わってきます。隣家との距離なく軒先が重なり合っていたり、道路幅が狭く乗用車がギリギリ通れるような場合には重機が搬入できず工事全体が手作業になってしまう場合があります。現地を確認するとすぐに判断が出来ることですから、解体業者の説明を聞いて確認しておくことが大事です。当然、細やかな説明と少しでも費用を抑える工事の方法を提示してくれる業者を選びたいですよね。
5.家財処分
家財処分が必要な場合、ご自身で回収日に出す、行政に依頼する、解体業者に依頼するのパターンがあります。まず費用を抑えるにはご自身で行政の回収に出すことです。少量ずつ回収日に出すのが一番ですが、大量にあり少量ずつ出すには時間が掛かる場合には行政に連絡し引取りを依頼することです。行政に依頼する場合には指導に従って家財を分別し、家の前などに出して引取りしてもらいます。ご自身で分別して家の前まで出すなどの手間が掛かりますから、お時間の無い方には費用が掛かっても業者にお願いしたい場合もあります。解体業者に依頼う場合、分別からお願いできますので手間が掛かりませんがその分費用は必要にいます。費用は回収日に出す→行政に依頼する→解体業者の順に必要になりますが、手間は少なくなります。解体業者がこの説明をきちんと施主様にしていることが大事です、ご存知ない施主様は多いですから。家財の量と手間、費用との兼ね合いを検討して処分の方法を決められることが良いと思います。
解体業者の見極めは対応を見ればある程度ある程度分かります。説明箇所を省いたり、自分の意見を押し通すなどあれば違う業者を選んだ方が良いです。
それでも分かりにくい場合もあります、そんな場合はお気軽にご相談してみてください、大事なことですので納得して工事を行うために。
4.契約
解体業者との契約です。工事前に必ず契約書(注文書)を交わしましょう。
契約書には工事の期間や工事金額と支払時期に加え、追加費用の必要な事態が起きた場合の決め事の明記が大切です。解体工事では現地確認時に発見できないこともあります、地中埋設物が出てきたなどはよくお聞きするかと思います。このような事態が起きた場合、きちんと施主様へご報告し現状の確認を取り、撤去の方法とその費用を説明した上で工事の再開をする。この文言は必ず明記しておいてください。費用のトラブルで一番多いパターンですし、事後報告では事実の確認もできませんから見積りそのものの意味が無くなります。
一般的に解体業者は契約書を作る習慣の無い業者が多いです、ですから業者から「別にいらないですよ」など言われたとしても必ず交わすようにしてください、トラブルを出来る限り無くす為に必要なことです。